こんにちは、親御さんやこれから親になる皆さん。子育てにかかるお金について、よく「子ども一人あたり3000万円」という話を聞くことがありますよね。驚きの数字ですが、その実態はどうなのでしょうか。また、教育にかかる費用を抑えるための支援制度についても触れていきたいと思います。
3000万円の内訳は？
「子ども一人あたり3000万円」の話は、出産から大学卒業までの教育・生活費を総合したものと言われています。具体的には、医療費、保育園や学校の教育費、習い事、お小遣い、服飾費、食費などが含まれます。特に私立の学校や大学を選択する場合、教育費はさらに増加する可能性があります。
表1 学校種別の学習費総額
| 教育機関 | 年間費用 (円) | 学校教育費 (円) | 学校給食費 (円) | 学校外活動費 (円) | 構成比 (%) |
|---|---|---|---|---|---|
| 公立幼稚園 | 165,126 | 61,156 | 13,415 | 90,555 | 37.0 |
| 私立幼稚園 | 308,909 | 134,835 | 29,917 | 144,157 | 43.6 |
| 公立小学校 | 352,566 | 65,974 | 39,010 | 247,582 | 18.7 |
| 私立小学校 | 1,666,949 | 961,013 | 45,139 | 660,797 | 57.7 |
| 公立中学校 | 538,799 | 132,349 | 37,670 | 368,780 | 24.6 |
| 私立中学校 | 1,436,353 | 1,061,350 | 7,227 | 367,776 | 73.9 |
| 公立高等学校 (全日制) | 512,971 | 309,261 | – | 203,710 | 60.3 |
| 私立高等学校 (全日制) | 1,054,444 | 750,362 | – | 304,082 | 71.2 |
公立の幼稚園から高校までの教育にかかる合計費用は、5,600,958円で
私立の幼稚園から高校までの教育にかかる合計費用は、18,091,903円で私立と公立では3倍も違うんだね。大学進学まで考えたらいくらになるかな？
ま国立大学に進学した場合にかかるとされる費用を見てみましょう。初年度と2～4年目の年間目安額のほか、4年間の合計額を、自宅通学と自宅外通学別に試算したものです。
◇国公立大学
国立大学に入学した場合、子供一人当たりの学費が4年間で約２５０万円と言われています。
◇私立文系
私立大学では、文学部へ進んだ場合、子供一人当たりの学費が4年間で約３９５万円。医学部で約２,３３２万円です。
養育費
0歳から中学卒業までの養育費……1298万3523円
高校3年間の養育費……287万円
大学4年間の養育費……265万7200円(平均)、154万6000円(自宅生)、443万3600円(下宿生)
すべて公立で、だいたい26,611,681円だね。だいたい2700万円くらいの費用が必要だね。
そのほかお小遣いやイベントごと入れたら3000万円は必ず必要になってきそうだね。
実は手厚い支援制度
子供が生まれ親になったとき、漠然と頭をよぎる3000万円や、子供にどれだけ「お金をかけてあげられるか」という不安や心配になるかもしれません。
しかし、子育てについての支援制度は、多くあります。国や自治体による児童手当や奨学金制度、さらに民間団体や、学校が独自に設けている奨学金制度など、教育費を減らす制度があるので上手に利用していこう。
教育にかかわる支援制度
- 児童手当・・・・・・・・・・・・1人につき月額5000円～15000円
- 幼児教育・保育の無償化
- 義務教育の無償化・・・・・・・・国公立の授業料が無料
- 高校生等奨学給付金・・・・・・・授業料以外の教育費生徒1人あたり年間3～15万円支給。
- 高等学校就学支援制度・・・・・・年間約12～39万6000円の授業料補助等
- 日本学生支援機構奨学金事業・・・無利子と有利子、成績優秀者免除などがある。
- 授業料の減免等・・・・・・・・・国公立大、高専に制度がある。私立大でも減免措置がある場合がある。
どの年齢にもそれぞれに、あてはまる支援制度が用意されているんだね。
自分や家族がどの制度にあてはまるかチェックが必要だね。
上記で紹介した以外にも学用品・学校給食費・修学旅行費・寄宿舎居住経費・帰省費などの援助や大学・大学院の学生への給与支給という制度などもあるから調べてみてね。
ポメ先生久しぶり!!
最近出番が少ないから・・・
それと奨学金には「給付型」と「貸与型」があるから気をつけることです。「貸与型」の場合は、働き始めたら借りた額を少しずつ返済しなければなりません。また利子が有るのか無いのかのチェックも必要ね。
まとめ
「3000万円」という数字は一見驚きの額ですが、さまざまな支援制度を利用することで、その負担は軽減することができます。子どもの教育費は人生の三大支出の一つです。適切な情報を得て、最適な方法で子育てのサポートを受けながら、心からの教育を目指していきましょう。
